2022年度共通テスト地学基礎15問すべて解説【設問別分析】

こんにちは、グライフです。

今回は、2022年度共通テスト「地学基礎」の速報感想をブログで書きます。

グライフ

【グライフの簡単な自己紹介】
・北海道大学理学部地球科学科卒
・大学時代の専門は「地震(津波シュミレーション)」
・中高理科教員免許保持

2015年に教育課程の変更により「地学Ⅰ」から「地学基礎」が変わりました。

私はその年から毎年「地学基礎」を解いている地学基礎の申し子です。

今年度の大学入学共通テスト「地学基礎」の難易度と外観を速報で分析していきます。

今回は、河合塾さんの問題・正解速報を参考にしました。

地学に興味のある方はこちらの記事もどうぞ。

目次

超速報(1月16日午前段階の情報)

Twitterで拡散されていた情報をまとめたものがこちらです。

  • 易化したとの情報
  • ジオくん登場ならず(2019年からの4年連続出場で途絶える)
  • 津波の問題が出た(トンガの海底火山噴火による津波がニュースになった日)

設問別分析

それぞれの設問を【超定番】【易しい】【やや易】【やや難】【難しい】で分類しました。

設問1 断層

【超定番】正断層か逆断層かを選び、力の働き方を選ぶ問題

設問2 地殻マントル/リソスフェアアセノスフェア

【超定番】 地殻マントル/ リソスフェアアセノスフェアの区分の見極め

設問3 地層の層序

【やや難】傾斜、貫入、不整合、断層の見極めが必要

設問4 古生物(植物)

【やや難】クックソニア、フウインボク、メタセコイアの年代は?

設問5 有色鉱物

【易しい】有色鉱物に元素組成、カンラン石も有色鉱物

設問6 深成岩

【易しい】花崗岩と流紋岩の特徴は?

設問7 梅雨前線

【超定番】オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の特徴は?

設問8 温帯低気圧の風向き

【超定番】北寄り?南寄り?

設問9 津波の伝搬速度

【易しい】グラフを使って、津波の伝搬時間を導く。津波は水深が浅くなると、速度は遅くなる。

設問10 太陽の構成元素

【難しい】 水素の起源は?「太陽内部の核融合反応」は引っ掛け。水素はビッグバンのあとに形成される。

設問11 太陽の黒点

【やや難】 黒点の大きさと地球の大きさの比較。太陽の自転周期も合わせた知識問題。

設問12 惑星の特徴

【超定番】 金星の大気圧は大きい。

設問13 地震・火山の噴火予測

【易しい】 山体の膨張から噴火予測が可能。選択肢が簡単過ぎる。

設問14 ハザードマップの作り方

【易しい】 普通に読めば正解を選べる。

設問15 地球環境問題

【超定番】 フロンガスによりオゾンは減少する。

【追記】全国平均点

全国平均点を見てみると地学基礎は2016年に始まって以来、一番簡単になった年のようでした。

地学基礎で満点の50点を取れた受験生も多かったのではないでしょうか。

まとめ

【超定番】6題
【易しい】5題
【やや易】なし
【やや難】3題
【難しい】1題

総合評価:やや易化

このような結果になりました。

選択肢問題も少なかったので、普段しっかり勉強できていれば高得点が狙える問題でした。

個人的にはジオくんがいなくなったことが残念でした。

一度出なくなると今後の再登場は難しそうですね。

受験生の皆さんのこれからの活躍をお祈りします。

それでは明日からもグッドライフを。

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