「地学」は何が面白い?地理との違いとは。【高校地学/地学基礎】

地学の面白さ

皆さんは「地学」に興味はありますか?

私は大学で理学部地学科を卒業しました。

理科(サイエンス)が好き、特に地学が大好きです。

地球について学ぶ学問が「地学」です。

「地球」といっても取り扱う内容は幅広く、例えば「地震」や「岩石」、「大気」、「天気」などもあれば実は「宇宙」の内容も地学には含まれます。

今回の記事では「地学」の好きな私がその魅力についてたっぷり紹介します。

簡単な自己紹介
・小学校から理科の実験が大好き
・高校では物理と化学を専攻
・北海道大学理学部地球科学科卒
・中高理科教員免許保持

本記事の見どころ
  • 「地学」って何を勉強する科目なの?
  • 「地学」と「地理」って何が違うの?
  • 地学の面白さはどこにあるのか知りたい

このような疑問や興味があればぜひ見ていってください。

地学の内容は「ブラタモリ」で勉強した内容も多いです。テレビ番組に関する記事はこちら。

YouTubeもやっていますので、動画がいい方はこちらへどうぞ。

目次

地学ってなに?

「地学ってそもそもなに?」そう思う人も多いでしょう。

あなたが地学について知らないのは普通なことです。

このように地学がマイナーなのは理由があります。

地学がマイナー科目になっている理由

地学がマイナー科目になっている理由は、日本の教育界に「地学を学ぶ場が極端に少ないから」です。

最近では中学校の理科の「地球」分野で少し習います。

「地学」とは「理科」のうちの一つの科目で、「地球科学」の略称です。

よく「地理」と間違われて、「社会」の科目と勘違いされます。

理科の中でも理系の子たちは「物理」「化学」「生物」などは学ぶことが一般的です。

ただ「地学」は、理系の生徒には地学を選ばれないのです。

その原因は、ほとんどの大学入試で地学は取り扱っていないからです。

最近では文系の生徒が地学必修になっている高校も多いので、履修している子供の数自体は増えています。

地学と地理の違い

よく間違われる「地学」と「地理」。その違いについて簡単に説明します。

教科扱う内容
地学理科地球内部を含めた地球全体
地理社会人間活動を含めた地球表層での現象
「地学」と「地理」の違い

まずは、教科が違います。地学が理科で、地理が社会(地歴公民)です。

それと、「地学」はあまり地域生活を含めた人間活動を考慮しません。地理的な文化の違いなどは「社会」の中に含まれています。

地学って何を学ぶ学問なの?

地学は分野別に分けることができます。大きくは4つです。

1固体地球 2地質学(地球史) 3気象 4宇宙

固体地球

地球の内部構造や地震・火山現象など地球全体のことについての分野です。

キーワード:プレート、マントル、地震、火山

地質学(地球史)

岩石や地層の地質分野と地球46億年の歴史が詰まった地球史の分野が混ざった分野です。

キーワード:地層、恐竜、化石、46億年前、古生代・中生代・新生代

気象

大気と海洋が引き起こす自然現象が中心の分野です。

キーワード:大気圏、海洋、地球温暖化、エルニーニョ現象

宇宙

地球を飛び出し、宇宙分野すべてを学ぶ分野です。

キーワード:太陽系、惑星、恒星、銀河

地学は幅広い種類の内容を扱っている

どうでしょうか?

地学はとても幅広い種類の内容を扱っている学問なのです。

「地球科学」なので「地球」で起こる現象はもちろんのこと、「宇宙」のこともやります。

時にはドラえもんのタイムマシーンに乗るように時間を過去に遡ることもあります。

2022年の共通テスト分析もしています。

地学の何が面白いの?

で、「地学の何が面白いの?」という話を3つにまとめてすると

  1. 分野がとっても広い
  2. まだ未解明の部分が多い
  3. ロマンに溢れている

ということです。

分野がとっても広い

「①分野が広い」という話は先ほどしましたが、これだけたくさんの分野を扱う科目は他にありません。

これは最初聞くと「分野が広すぎて内容が浅くなる」とか「分野のまとまりがない」などと思われるかもしれません。

地学には色々な種類の研究分野の先生がいて、それぞれが相互的にお互いの分野を補ったりしています。

色々な好奇心を持った若い研究者が育ちやすい科目でもあると言えます。

まだ未解明の部分が多い

次の「②まだ未解明の部分が多い」ですが、これも一見すると否定的なようにも見えます。

しかしこれは、まだ世紀の大発見の可能性を秘めた学問なのだということなのです。

2019年4月の国立天文台による「ブラックホールの撮影」のニュースも記憶に新しいと思います。

近年では地震予測、豪雨災害の防災、宇宙開発などいろいろな研究テーマが現在進行系で研究されています。

地球で起きるすべての自然現象は地学の分野で解明できるのです。

ロマンに溢れている

さいごの「③ロマンに溢れている」に関しては、主観的評価も含まれるかもしれません。

地学は、例えば

  • 過去にタイムスリップしたり、
  • 地震・火山噴火を予測したり、
  • 家庭レベルでの宇宙旅行計画を立てたり

と、今後の未来がワクワクするような研究が進めらているのが「地学」なのです。

地学を学ぶタイミングっていつ?~わたしと地学~

「学ぶ機会が少ない中で、地学を学ぶタイミングっていつなの?」

と疑問を持つ方もいると思うので、わたしと地学の出会いについて簡単に紹介します。
(興味がなければ飛ばしてください。)

私は根っからの理系人間で、本を読むことに全く興味もなく、現代文が苦手でした。

その反面、数学や理科は得意で、問題を解くことができたときの達成感を味わいたくて無心で問題を解いていました。

その演習量のおかげで数学や理科は得意科目でした。

その後、理科が好きだということから「理学部」に進み、大学2年の時に「地球科学科」になんとなく進み、地球科学を学ぶ事になります。

それが、わたしと地学の初めての出会いでした。

地学教育について考えた記事も書いていますので良ければどうぞ。

地学との出会い~大学の研究

学部に配属されるとその学科に関する専門的な授業を受けるのですが、その時、地学の面白さに気付かされたのです。

それまでは、中学校、高校と地学を学んだことは「中学校の地学分野」だけでした。

特に、宇宙に興味があるわけでもなく、地学に関してはむしろ他の「物理・化学・生物」と比較すると興味が少ない方でした。

しかし、身近な地震や津波のニュースになんとなく興味を持ち、大学で研究していくと一気にハマってしまいました。

大学では、コンピュータを用いた津波シミュレーションをしていました。

コンピュータ上で断層を設定して津波を起こし、実際の地震の津波の大きさと比較するというものです。

まとめ

今思えば大学で学んだ4年間は貴重な時間だったのだなと思います。

ただ、こんなにも面白いはずなのに日本では地学を勉強をする機会があまりないです。

現状ではほとんど独学でしか学べないのです。

日本は世界有数の地震火山大国であるのにも関わらず…

将来的には「地学」が日本全国の学校の教育課程にも組み込まれるようになると良いですね。

わたしも、まだまだ学ぶ意欲があるうちは、学びの継続をやめず、勉強していきたいと思います。

生涯教育」ですね。

これからも、この地球で起こるいろいろな地学現象に目を凝らして生活していきたいと思います。

まだまだ地学に関して詳細に語ることも出来るのでシリーズ化も検討中です。

それでは、今日もグッドライフを!

地学の面白さ

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