「地学教育を救いたい」
今回はそんな内容の記事になります。
私は大学時代は北海道大学の地球惑星科学科にいました。
理系出身なので高校までは全く学んだことはなかったけど、大学に入って地学の面白さに気付きました。
しかし、高校地学の現状は厳しいものがあります。
高校までで地学を履修している生徒は非常に少なく、地学教育を学ぶ機会が日本の教育界には少ないのです。
それを打開するために今回注目したのは「地学系YouTubeチャンネル」です。
私自身もYouTubeを観るのが好きで、娯楽としてはもちろん、勉強として観ることもあります。
- 地学教育の現状について
- 理学部地球科学科卒がおすすめする地学系YouTubeチャンネル3選
- 私が地学系「YouTubeチャンネル」を運営するなら
- YouTubeでよく勉強動画を見る
- 地学にちょっとでも興味・関心がある
- 地学をYouTubeで勉強したい
という方はぜひ見ていってください。
YouTuberに関しての記事はこちらの記事もどうぞ。
地学教育の現状
そもそも「地学って何?」って方は以前にはこんな記事も書いていますので見てください。
こんなに内容も面白くて、地球環境や防災など生活には欠かせない内容も多いハズなのに、高校ではあまり開講されていません。
それによって、受験科目としての専門地学受験者は毎年非常に少ないのです。
2015年に「地学基礎」と「地学」に分かれてからは専門地学の受験者は2000人前後しかいません。
近年は減少傾向にもあります。
実際に受験科目として使っている人を考えるともうすこし少ないはず。
地学を学んだ身としては
- 地学を学ぶ機会の少ない
- 日本の教育システムはこれで本当に良いのか
- 将来の地学分野を支える人材の育成は大丈夫なのか
- もっと地学教育を広めたい!
などと考えるのです。
YouTubeの可能性
近年のYouTubeの力は「地学教育」を広める意味で一つの武器になるのではないかと考えました。
「高校地学」の内容をコンテンツにすれば伸びるのではないか、というものです。
ちなみに、「式変形チャンネル」の人も同じようなことを言っていました。
地学教育関連のおすすめYouTubeチャンネル3選
すでに高校地学を題材にしている方もいるので紹介しておきます。
そもそも地学自体がニッチな分野なので、チャンネル数自体もそんなに多くありません。
※これから紹介するチャンネルのチャンネル登録者数は2022年1月時点の数字です。
WEB玉塾(登録者数:24万人)さん
理科だけではなくて歴史なども幅広く解説する勉強系のチャンネルです。
登録者数からも分かる通り、説明がわかりやすいのはもちろん、
オリジナルのアニメーションで関西弁の喋りも達者です。
面白い感じで説明してくれるのでついつい色々な動画を見てしまいます。
物理屋チャンネル / nao(登録者数:1.7万人)さん
物理・化学・生物・地学のどのジャンルも幅広く解説しているチャンネルです。
知識も豊富で、真面目に授業を受けている感じになれます。
ヨシダ学習塾(登録者数:150人)さん
チャンネル「ヨシダ学習会」
高校の「専門地学」のみを解説しているチャンネルです。
投稿本数や登録者数はまだ少ないですが、これからも頑張ってほしいチャンネルです。
もし「地学教育YouTubeチャンネル」を運営するなら
色々な地学系チャンネルを調べていると、自分もYouTube運営をしてみたい気持ちがわいてきました。
そこで、もし「地学教育YouTubeチャンネル」を運営するならこんな内容はどうかなという案を考えてみました。
防災教育を解説するシリーズ
- 緊急地震速報が発令されるまでの流れ
- ハザードマップの使い方(地震や洪水が発生したらどうするか)
身の回りの地学を感じられるスポット(ブラタモリ風)
ブラタモリのように実は身近に隠れている地学を感じられる場所をVlog形式で巡る。
地学基礎の覚え方(語呂合わせ)
- 古生代のカンブリア紀~ペルム紀 語呂合わせ
- 古生代・中生代・新生代の年代の覚え方
- 火成岩の覚え方 など
大学共通テスト・大学別2次試験を実際に解いてみた
大学共通テストや大学別2次試験を時間内に解いて、その解き方を実演。
解き終わった後には解説もする。
視聴者さんからの地学の問題の質問コーナー
チャンネル登録してくれる視聴者さんからの地学の質問コーナー
などなど。
う~ん、なかなかコンテンツを生み出すのも難しそうですね。
これでは、YouTuberにはなれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「地学教育を救いたい」
その想いは日を増すごとに強くなっています。
もちろん、個人の力では実現するのはなかなか難しいという現実にも目を向けなければならないのでしょう。
いつの日か地学教育にスポットライトがあたる日が来ることを願って…
それでは今日もグッドライフを!