「フルサイズ」と「APS-C」 って結局どっちが良いの?
カメラを選ぶときの永遠のテーマ(?)と言われているこのテーマ。
カメラ好きの方なら一度はぶち当たる壁でしょう。
今回は、一眼カメラで「フルサイズ」と「APS-C」で悩んでいる方必見!の記事です。
- 「フルサイズ」と「APS-C」 って結局どっちが良いの?
- 「APS-C」を使っているけど、ずっと「フルサイズ」にしようか迷っている
- 「APS-C」を選ぶことへの後押しして欲しい
先に結論から言ってしまうと、プロではなく趣味程度なら確実にAPS-Cの方がいいです。
今回は、そう語る理由を約10年間カメラを変え続けてきた私のカメラ遍歴とともに紹介していきます。
- 「APS-C」と「フルサイズ」のメリット・デメリットを整理できる
- 迷っていたが、自信を持ってAPS-Cを選ぶことができる
このようになるはずです。ぜひ、最後まで見ていってください。
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私の他のガジェットリストはこちらです。
スマホじゃなくてミラーレスカメラを選ぶ理由
先に言っておきますが、私はプロのカメラマンではなくて、ただのカメラ好きの31歳です。
私のカメラ用途としては「旅行のときに首から下げて持ち歩いて、気が向いたときにパシャパシャ撮る」です。
スマホじゃなくてもっと高画質でこの風景を撮りたい
と、思ったらミラーレスカメラが登場します。
大学時代に初めてスマホ以外のカメラを買い、そこから数えて約10年。
買ったのは「FUJIFILM FINEPIX F80 EXR」というコンパクトデジカメ。
そこから変え続けて、「α6000」でAPS-Cへデビュー。
そのあと順調にステップアップし、SONYの「α7C」でフルサイズ一眼カメラデビューしました。
しかし、私が現在、いちばん持ち歩いているのはFUJIFILMの「X-S10」というAPS-Cセンサーのミラーレス一眼カメラです。
「X-S10」のレビュー記事についてはこちらの記事をどうぞ。
APS-Cとフルサイズのセンサーの違い
まず、 APS-Cとフルサイズの違いについて一応説明しておきます。
APS-Cとフルサイズでは約2倍の面積の違いがあります。
その分、光を取り入れる量に差が出て、出来上がる映像や画像にも差が生まれるのです。
初心者は気をつけろ!APS-Cカメラの「焦点距離35mm換算」の罠
早めの段階ですが、APS-C用レンズを買う際の注意点を述べておきます。
いきなり注意点かよ…
と思う方もいるかも知れませんが、ここが大事なのです。
かくいう私もその罠(初歩的ミス)に引っかかった男なのです…
APS-Cカメラ用のレンズを買う際は、焦点距離を頭の中で「35mm換算に変換して」購入する必要があります。
SONYなどのAPS-Cカメラの場合は1.5倍にかけ算しなければいけません。(CANONだけ1.6倍)
これはどういうことなのか、例えば、私が持っていたAPS-C用のレンズでいうと
レンズ(購入順) | APS-C表記 | 35mm換算(変更後) |
①SIGMA Art 30mm F2.8 DN | 30mm | 45mm |
②SONY Sonnar T* 24mm F1.8 ZA | 24mm | 36mm |
③SONY E 16-55mm F2.8 | 16-55mm | 24-82.5mm |
④TAMRON 28-75mm F2.8 | 28-75mm | 42-112.5mm |
と、このように頭の中で35mm換算に変換して購入する必要があります。
私が失敗したのは、「①SIGMA Art 30mm F2.8 DN」を買ったとき。
「あれ?広角レンズを買ったつもりなのに、焦点距離30mmってこんなに画角が狭いの?」と不思議に思っていたのが懐かしいです。
実際に買ったのは「35mm換算の焦点距離は45mmなので、中望遠よりの標準域」になりますよね。
特にAPS-C用のレンズを買う際は注意してください。
APS-Cとフルサイズ それぞれのメリット・デメリット
では、なぜ 私が「FUJIFILM X-S10」をメインカメラに選んだのか。
私が「フルサイズよりAPS-Cセンサーが優れている」と考える理由を説明します。
メリット | デメリット | |
APS-C | 本体やレンズが軽い | あまりボケない 暗所性能に弱い |
フルサイズ | よくボケる 暗所性能に強い | 本体やレンズが重い データ量も多い 値段が高い |
フルサイズのメリット
もちろんフルサイズにも軍配が上がる点があります。
①暗所性能に強い(解像度が高い)
フルサイズセンサーは旅行中に周りが暗くなってきたときにはその性能を発揮してくれます。
②ボケ量が多い
これは写真を撮るときには特に気になる点かもしれません。
APS-Cのメリット
ただ、これらのメリットを上回るAPS-Cの方が優れている点があるのです。
① APS-Cはボディもレンズも旅行で持ち運びが楽
旅行の荷物はただでさえ少なく、そして軽くしたものですよね。
長い期間の旅行になればなるほど、旅行に行く回数が多い人ほど、その持っていくカメラの軽量化は重視したいところです。
②データ量が軽い
旅行の思い出をHDDなどに記録しておく時に、データ量が少ないほうがランニングコストがかからないですね。
データ移行の速度もデータ容量が小さい方が速いです。データ移行の作業が早くなるに越したことはありません。
基本的に、我々素人にはフルサイズの画質が必要なことはないです。
APS-Cの画質(画素数)やボケ量で困ったことは一回もありません。
③遠くにある被写体をより大きく写せる
センサーが小さい方が、同じレンズを使っても遠くのものを撮影するとこが出来ます。
運動会や大きな明るめの天体など遠くのものを撮影するときはAPS-Cが適しています。
フルサイズからAPS-Cに戻した理由
フルサイズを一回使ってみたからこそ、APS-Cカメラの素晴らしさに気付いたというところもあります。
本体やレンズの軽量さはもちろん、データ量が軽いことは、フルサイズを触らなかったら気づけなかった点でした。
色んな意味において APS-C は「軽量コンパクト」
その魅力に再度惹かれてフルサイズからAPS-Cに戻すことにしたのです。
コンパクトカメラ「X100V」に関する記事も書いていますので良ければそちらもどうぞ。
まとめ 画質VS持ち運び
いかがだったでしょうか。
ここまでAPS-Cの良い点を中心に説明してきました。
補足としてフルサイズ派の方に向けても弁護しておくと、
フルサイズカメラにするかAPS-Cセンサーにするかは画質を優先するか、持ち運びを優先するかです。
ただ、今回の記事を読むくらいどちらのカメラを買おうかずっと迷っている人は、まずは思い切ってAPS-Cにチャレンジしてみてください。
「フルサイズは値段が高いから」という理由で、今でもAPS-Cを選んでいる人は結局いつかはフルサイズに移行すると思います。
こだわりたい人は、どれだけ値段が高くても、どれだけ機材が重くても、フルサイズ以上のカメラを持ち歩くからです。
結局、僕と同じように一度「フルサイズ」を試しにいってみてしまうかもしれませんが、でも、それでいいのです!
それもまた「カメラの楽しみ方」なのですから。
それでは今日もカメラを片手に、グッドライフを!